育てたニンジンの葉は、コーンやベーコンと炒めて(写真提供◎そらのかおりさん)

野菜のヘタを育ててもう一度収穫を

リボベジとは「リボーンベジタブル=再生野菜」の略で、食べ終わった生の野菜の根やヘタから再び食べられる部分を育て、収穫すること。経済的に助かるのはもちろん、眺めているだけで癒やされると、主婦を中心に始める人が増えているそうだ。

「きっかけはパイナップルでした。小さなパイナップルを食べ終えた後、ヘタがかわいいので水に浸けて飾っていたんです。すると根が生えてきたので、これは面白いなとハマってしまって……」と語るのは、2年前からリボベジを始め、その成長の様子をユーチューブやSNSで発信している、そらのかおりさん(52歳)だ。

「最初は水に浸けた野菜のヘタをキッチンの窓辺に並べ、葉が生えてくるのを楽しんでいました。その後、それが『リボベジ』と呼ばれることを知り、情報を収集して、豆苗や小松菜、チンゲン菜、ルッコラ、大根などを試すようになったんです」

茎から根が生え葉が伸びてきたら収穫し、炒め物やオムレツの具として活用しているかおりさん。野菜の値段が高い今、家計にもプラスなのでは?

「大量には収穫できませんが、夫と2人暮らしのわが家にはちょうどいい量ですね。何より窓辺に緑が並んでいる姿がかわいくて、インテリアとしても気に入っています」