予想以上に胸が痛くなる

【主演・辺見歩役 岸井ゆきのからのコメント】
台本で読んでいるときと、実際に患者さんを目の前に演じるのと、感じ方が違うシーンが多くあると感じています。それは自分でもこの患者さんに対してこんなふうに思っていたのか、と思うこともあったし、相手を見ていて、予想以上に胸が痛くなることもありました。

辺見は、看護師という職業上感情が平坦に見えるときもあると思いますが、色んな患者さんや看護師、先生がいる中で、みんなを分かろうとしているというか、何かを否定せず、他人を受け止めようとしていると思います。昨日まで笑っていた人が次の日には亡くなっている。病棟では亡くなってからの最期のケアまで担当します。それが仕事だしそこを描くことがこのドラマの重要な部分だと思います。入院したら退院していく人がほとんどいないこの病棟で、最期まで生きること、今を生きていることを感じてもらえたらと思います。

松山ケンイチ演じる、医師・広野

【医師・広野誠二役 松山ケンイチからのコメント】
このドラマでは色々な事情を抱える患者さんだけでなく、向き合う看護師側の悩みや抱えている問題なども描かれています。何も問題を抱えていない人はおそらくいないと思います。この作品をきっかけに家族や友人とコミュニケーションを取ることで、少しでも生きづらさみたいなものが解消される可能性があるのではないかなと思います。


『お別れホスピタル』は、2024年2月3日からスタート。全4話が毎週土曜に放送予定です。

【放送予定】2024年2月3日(土)スタート 〈全4話〉毎週土曜 22:00〜22:49 【総合】
【原作】沖田×華
【脚本】安達奈緒子
【音楽】清水靖晃
【出演】岸井ゆきの(辺見歩)、松山ケンイチ(広野誠二)ほか
【制作統括】小松昌代(NHKエンタープライズ)、松川博敬(NHK)
【演出】柴田岳志、笠浦友愛