翻訳で陥りがちな失敗

多言語化について少し補足をするならば、翻訳の質にも注意することが必要です。日本では、翻訳する際に起こりがちな失敗が二つあります。

一つは、せっかく多言語にしても、翻訳の質が低く、かえって対象の価値を損ねてしまっているパターン。もう一つは、欧米人や中国人向けの案内を、相手側ではなく日本人から見た興味だけで書いてしまうことです。

観光客が興味を持つポイントは、それぞれの母国の文化によって違いますし、また興味を満足させるための文章表現、スタイルも変わってきます。そのためには、外国からのインバウンド動向に詳しく、文章表現のスキルのある人に頼む必要があります。外国人の翻訳なら誰でもいいわけではないのです。

翻訳には、その国の文化レベルが如実に現れます。翻訳は、きちんとしたプロにお願いして欲しいと強く感じています。