重要な栄養素、ビタミンD

「日本人の食物繊維の平均摂取量は1日14g程度。WHO(世界保健機関)の推奨摂取量は1日25gですから、日本人は圧倒的に摂取量が不足しているといえるでしょう」

また、もう一つ重要な栄養素として指摘するのがビタミンD。

「こちらも多くの日本人に不足しています。ビタミンDは腸内細菌の増加とも相関関係があり、血中のビタミンD値が高い人は、腸内細菌が多様であることがわかっているのです」

食物繊維とビタミンDは酪酸産生菌を増やすのにも効果的な栄養素。とくにビタミンDは、紫外線に当たると人間の皮膚で多くつくられるので、積極的に外出して陽の光を浴びるようにしましょう。

次回からは、腸内環境を整えるさらなるヒントを紹介します。