9年前から出演しているラジオ番組でも、いつの頃からかスタッフに手作り弁当を差し入れるようになりました。収録当日は昼過ぎに、友人がわが家に集合。私が作ったランチで女子会を楽しんだあと、私が献立を決め、全員で手分けして作り、スタジオへ持っていくんです。本番前の腹ごしらえを一人で済ますより、みんなで食べるほうが断然おいしいでしょう。

仕事も変わらず充実しています。女優の仕事もさることながら、最近は面白いことに、クイズ番組によくお声がけいただくようになりました。

とはいえ、クイズの回答者なんて、私にはどう考えても向いていない役回り。近頃はアイドルも芸人さんも高学歴ですし、クイズのプロは信じがたいほど博識で、太刀打ちできるはずもありません。にもかかわらず、「出るからには爪痕を一つでも残したい」と思ってしまうんです。(笑)

事前に勉強するものの、どこから手をつけたらいいのかわからず、ひたすらヤマを張る戦法。ごくたまに自信を持って答えられる場面が訪れるのですが、なぜか「ブルース・リー」を「ジャッキー・チェン」と言ってしまったり……。これが加齢というものなんですね。

収録前は毎回ストレスで胃が痛くなるほど。ところが終わると高揚感があって、「あれ、 私けっこう楽しんでる?」と気づくわけです。それにね、私が答えられなくても、誰も何も不思議に思わないでしょう(笑)。

だから最近は、私と同じ世代の人に頑張っている姿を見てもらえればいいかなと、できるだけ気楽に構えています。