迷ったときの中島流・片づけスタイル

ポイント1:過去1 年以内に使わなかった物

シーズン中一度も使わなかった洋服や靴、財布の中にあるだけのポイントカードなどなど、こうした物を見るたびに、「こんな物をとっておくなんてダメな自分」とがっかりして、自己肯定感が少し傷つきます。無駄な物でも捨てられないのは、「保有効果」といって、自分が保有する物に高い価値をおき手放したくなくなる心理が働くから。

でも、こうした物を見るたび嫌な気持ちになれば、メンタルにも悪影響! 引き出しや押し入れの中、キッチンや玄関などをチェック。「来年は使うかも」「いつか使うかも」と思った物は即捨てましょう。

ポイント2:ダブっていたり、同じような使い方ができる物

同じような色やデザインの洋服やバッグ、ベルトなどのたくさんのおしゃれ小物、いつの間にかたまってしまう針金ハンガー、気がついたらたまっていたビニール傘……本当に使う物、使いやすい物を選んで数を減らしましょう。

ポイント3:見ると気持ちがダウンする物

知人や友人からのプレゼントだけど自分の趣味ではない物、太って着られなくなった洋服、衝動買いして後悔している高級バッグなどなど、その物を見ると、もやもやした気分になったり、自己嫌悪に陥ったりする場合は目の前からなくしましょう。気持ちがダウンすれば自己肯定感も下がります。

ポイント4:壊れている物

伝線したストッキング、ファスナーが壊れたバッグ、片方しかない靴下やイヤリング……こうした物をすぐに捨てられずためこんでいませんか? 壊れた物はネガティブなイメージがあるので、それを見れば気持ちは落ち込む物。物は壊れたり、なくしたりする運命にあるものと割り切って捨てましょう。

ポイント5:「期限切れ」の物

首回りがよれた黄ばんだTシャツ、カビのはえたハンドバッグ、流行遅れのアウターなど、「もういいや」とその物に未練もなく、気持ちが離れてしまった物は整理するタイミングです。でもいくら流行遅れの洋服であっても自分が好きで着たり、使いたい物はまだ“ 旬の物”。捨てる必要はありませんよ。

ポイント6:なくても困らない物
なければないで平気な物って意外とあるんです。引き出物でもらった食器類が棚の奥に眠っていませんか。また、炊飯器がなくてもごはんは鍋で炊けますし、こまめに掃除をすればトイレのマットやカバーはいりません。椅子やソファーがあっても、結局は洋服置き場と化しているというケースもありますよね。お部屋を見直して物を減らしましょう。

※本稿は『自己肯定感を高めるインテリアブック』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。


自己肯定感を上げるためのインテリアブック』(著:中島輝/朝日新聞出版)

欧米人と比べて日本人の自己肯定感が低いことは常々問題とされ、自己肯定感を高めようとさまざまな試みがなされている中、第一人者中島輝氏を著者に、自己肯定感を高める部屋づくりを提案。長い時間を過ごす家は心の状態を大きく左右するもの。自分のタイプに合った心が整うインテリアを紹介する。