2011年3月11日の東日本大震災から、今日で13年を迎えます。地震や豪雨などの自然災害が頻発している近年。これを機に、もう一度家庭の防災準備の見直しを。自分でできる災害対策に役立つ記事を再配信します。
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いつ発生してもおかしくない大災害。大地震を体験した専門家・辻直美さん(国際災害レスキューナース)は、「対策しておけば被害が最小限で済み、その後の生活もラクになる」といいます。プチプラでも効果あり、と太鼓判を押す便利なグッズと使い方をご紹介しましょう(構成=島田ゆかり 撮影=本社写真部)
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いつ発生してもおかしくない大災害。大地震を体験した専門家・辻直美さん(国際災害レスキューナース)は、「対策しておけば被害が最小限で済み、その後の生活もラクになる」といいます。プチプラでも効果あり、と太鼓判を押す便利なグッズと使い方をご紹介しましょう(構成=島田ゆかり 撮影=本社写真部)
家の中にあるものはすべて凶器になると心得て
震度7級の地震がくると、どうなるか。これは実際にあったことですが、本や衣類に埋もれて、あるいは菜箸が刺さって命を落とします。「そんなもので?」と思うかもしれませんが、それが現実。
さらに、命が助かっても家の中はぐちゃぐちゃに。レスキュー隊は、家の片づけまではしてくれません。足元がガラスの破片だらけの状態を元通りに片づけていくのは途方にくれる作業。防災とは、命を守る目的はもちろん、「被災前の日常生活をいち早く取り戻す」ために必要なことなのです。
下の写真は2018年の大阪府北部地震後のわが家(左)と隣家のキッチンの比較。震度6弱でこのありさまです。家の中にあるものはすべて「落ちる/倒れる/移動する/飛ぶ」ものだと思ってください。普段からものを少なくしておくことは大切。しかしお金をかけなくてもちょっとした対策をしておくことで、災害時に大きな差が出ることを知っておきましょう。