資産形成とは「別枠」で年金をつくる意味
ところで、現在、高齢者の生活保護件数が年々増えているのをご存じでしょうか?
年金制度の崩壊もたびたび話題になりますが、この先、生活保護件数が増えすぎれば、生活保護制度も危ないかもしれません。
その場合、第2号であれば年金だけで月約14万円の収入があるのに対し、第1号は半分以下。
ということは、第1号のほうが生活保護に陥る可能性が高いと言えますが、その制度も崩壊していれば、本当に路頭に迷ってしまうかもしれないのです。
第1号の場合、国民年金基金や小規模企業共済、別途保険等で老後の資金を準備している方も多いでしょう。
そのため、それらを合計して2000万円程度あればOKです。
しかし、運用益非課税かつ所得控除になるiDeCoは、将来受け取れる期待値と節税面ともに、私はナンバーワンだと思っていますので、このiDeCoを一番に活用することをおすすめします。
また、自営業の場合、事業の失敗等で負債を抱える確率も会社員と比べて高いですよね?
その場合、資産はNISA口座も含め基本的に差し押さえられますが、国民年金、国民年金基金、小規模企業共済、確定拠出年金等は差し押さえが禁止されている(一部例外あり)ため、老後の資金として安心して積立ができるのです。
そういった意味でも、資産形成とはまったくの「別枠」で、年金はつくる意味があると思っています。
※本稿は、『自由に生きるためにお金にも働いてもらうことにしました。 お金持ちでも投資の天才でもない私たちの新NISA、iDeCo戦略』(かんき出版)の一部を再編集したものであり、2023年11月時点の情報です。
『自由に生きるためにお金にも働いてもらうことにしました。 お金持ちでも投資の天才でもない私たちの新NISA、iDeCo戦略』(著:アラサーdeリタイア管理人 ちー/かんき出版)
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「素人投資家」を自称しながらもサイドFIRE生活を送る著者が、インデックス投資の始め方から新NISA・iDeCoの活用法、オススメ商品、資産の戦略出口まで伝授します。