ちーさん「最初から順風満帆だったわけではなく、失敗を繰り返しながらここまで来た」(写真提供:Photo AC)
今年1月から新NISAがスタートし、投資に興味が出たものの、「何から始めていいのか」「本当に素人でも利益が出せるのか」と不安な方は多いはず。今回は、30代前半で3000万円の資産形成に成功し、「素人投資家」を自称しながらも、セミリタイア生活をしている元OLのちーさんに、iDeCoの活用法や投資の基本を教えていただきました。ちーさんいわく、「最初から順風満帆だったわけではなく、失敗を繰り返しながらここまで来た」そうで――。

私が個別株投資からインデックス投資に至るまで

私の投資遍歴について紹介したいと思います。

私自身、最初から順風満帆だったわけではなく、失敗を繰り返しながらここまで来ましたよ。

20歳/投資デビュー! ビギナーズラックでいきなり利益を得る

当時、インターネット上で取引ができるネット証券が普及し始め、株取引のハードルが下がったことから、メディアでも投資が取り上げられることが多くなっていました。

同時にホリエモンこと堀江貴文氏の登場で市場も盛り上がっていたため、私もメディアの情報に踊らされて口座を開設し、いきなり100万円を入金しました。

なぜ100万円も入金できた?

20歳の記念に両親から「預かっていたお年玉貯金、返すね」と渡された通帳に、ちょうど100万円が入っていたから。

お年玉の元本は30〜40万円ほどでしたが、母がすべて年利5〜7%のゆうちょの定期預金に入れてくれていたため、ここまで増えていたのです。

そのため、20歳という若さでまとまった資金を用意できたのも、マネーリテラシーの高い母のおかげ。というか、貧乏性で財テク好きな性格は、完全に母譲りです。

当時の私には株の知識はほとんどなく、勉強もそんなにすることなく始めたため、何を買ったらいいかわからずにいました。

そんな中で、メディアで話題だった、今思えばかなりバクチ的な新興銘柄を2、3購入したんですが、最初の2カ月くらいで20万円プラスとなり、天才か? と勘違いをし始めます。

当時は今に似た状況で、誰でも利益が出しやすい地合いだっただけなんですがね……。