おっとりした長男、ムードメーカーの次男

私は母ほど厳しくありませんが、2人の息子に対して同じような育て方をしているかもしれません。

以前、長男が運動会の徒競走で1位になれなかった時、「そんな子は家に入るな」とったことがあります。なぜなら、彼は1位がとれる実力のある子なんですよ。でも、競争心や目標に向かって練習を重ねる地道な努力が足りない。おっとりしていて、パパにそっくり。だから、そんなヤツは家に入れない、とハッキリ伝えました。なぜ、私がそこまで怒ったのか、長男はわかってくれたと思います。

それを聞いていた夫は、「キミに会うまで、志や目標を持って生きることの大切さを僕に教えてくれた人は誰もいなかった。僕はもう変われないけれど、長男には君が伝え続けてほしい」なんて言っていました。こんな大切なこと親が子どもに教えなくてどうする? と私は思うのだけれど。(笑)

一方次男は、私に似て負けず嫌いです。徒競走でも、練習に練習を重ねて頑張ります。それで1位になれなかったとしたら、本人が一番悔しがっている。だから、私に言うことはありません。2位だってかまわないんです。

そうそう、先日テレビで、「次男がアニメ『ワンピース』のナミっていう女の子のおっぱい画像ばかり見ようとしていた」と発言したら、「かわいそう」「学校でいじめられるのでは」という批判が相次ぎ、SNSが炎上してしまいました。

実はこれ、次男が小学校2年生の時の話なんですけど、朝起きてiPadを開いたら、おっぱいの画像がいっぱい出てきた。私は気にしないタイプですが、夫が2人を呼んで、当時小4の長男に「ちょっといくらなんでも早いよ」と言ったんです。そしたら、長男が次男に「だから、言っただろ」って。実は次男だった。え、お前なの? と、みんなで大爆笑。

テレビで話したのは、私が彼の話をすることを彼自身が喜んでいるからですし、家族みんなで笑える話だからですよ。あの子は家族のムードメーカーで、学校でも友達に慕われこそすれ、いじめられる子じゃない。「ナミのおっぱいのこと、みんなあんたがかわいそうだって」と言ったら、「まじウケる」と大笑いしていました。

わが家では、互いに「バカ」「バカ」と言いまくっていますが、それには理由があるんです。なんでも、夫は人から「バカ」と言われることがないまま成長し、30過ぎて私から初めて言われた時に、ものすごいショックを受けたんだとか。「子どもにはそんな思いはさせたくない」ということで、生まれた時からバカと言い続けていますから、大人になってショックを受けることは防げるでしょう。(笑)