葬儀費用だけ残せばいい

いくら貯めても、お金はあの世まで持っていけません。だから、自分のためにお金を使い、人生の幕引きに必要な葬儀費用だけ残せばいいというのも、見事な生き方といえます。

いつの世も、親が残した財産をめぐり、子どもたちの間で相続争いが起こるケースは珍しくありません。もちろん「自分は我慢をしても、子どもたちにお金を残したいと思う」という親心も理解できます。

それでも、西郷隆盛のこの言葉を思い出せば、考えを新たにするかもしれません。

「子孫に美田を残さず」

美田(財産)を残すことは、けっして子孫のためにはならないのです。

ただし、残さないために浪費をしましょう、ということではありません。