非核化は困難を極める
世界が第3次世界大戦の様相を帯びている現在、「核廃絶」がなされれば一番良いが、事実上の核保有国が国連の常任理事であり、第2次大戦後の「PAX AMERICANA」が、現実にはアメリカの「核の力」によってもたらされていたのも現実だ。
しかしそれが冷戦を生み出し、現在では国連もロシアの暴走を止めることができない。もしアメリカやイギリス、フランスが核放棄をすれば、ロシア・中国をはじめ他の保有国の暴走は加速するだろう。故に非核化は困難を極める。
かといって、原爆や水爆が実戦で使われることが在ってはならない。何世代に渡りその土地に人間が住めなくなるような核兵器は格別なのだ。私たち日本人は被爆国の一員として、もっと「ヒロシマ・ナガサキ」の惨禍を伝えるべきだろう。
そしてその時、70年に及ぶ核アレルギーを乗り越え、「議論することさえタブー」という空気を乗り越えなくてはいけない。なぜダメなのかをロジカルに立証しつつ、平和維持の為のよりよいシステムを提案すべきだ。そして核廃棄物の処理や、放射能汚染の除去の研究も進めるべきだろう。