昔から健康に気を遣う家庭だった

子どもの頃を思い返すと、もともとわが家は健康に気を使う家庭だった。体にいいからと、祖父母は毎日自家製の梅干し入り番茶を飲み、母は「病気になりたくなかったら食べなさい」と、毎食酢の物を出していた。

漬物も豆腐も手作りし、「朝食を抜くと、4キロの荷物を背負って歩くのと同じ。時間がないならお茶だけでも飲みなさい。魔除けになるくらい栄養があるんだよ」と、おむすびと濃い緑茶を出してくれた。

そうした記憶があるからか、73歳になった今も緑茶には絶大な信頼をおいている。抹茶は緑茶よりもカテキンが多く、ビタミンCもたっぷり。風邪予防、ひいては胃がん予防にも長寿にも効果があると、何十年か前に聞いてからは、抹茶を愛飲中だ。

しかし、抹茶は緑茶よりも値段が高い。そのうえ抹茶を飲むと和菓子を食べたくなるため、お茶請け代もバカにならなくなってきた。朝だけでなく日に何度も一服しているからなおさらだ。