安くて体にいい食材探しに力を入れる日々

私が健康のためにお金を惜しまなくなったのは、会社員だった50歳頃のこと。肩こりからくる眼精疲労に悩まされていた時、テレビで紹介されていた「目にいい」というサプリメントに飛びついたのがきっかけだった。

劇的な変化は感じられなかったが、「せめて半年は様子を見よう」と続けることに。凝り性のうえ、その時の私は〈体にいいこと〉をしている状況に満足感を覚え、ほかのサプリメントも次々と試すようになっていった。

同じ頃、肩こり改善のため通っていた整体院で「眠れない」と相談すると、ローズの香りのアロマオイルを焚くといいと教えてもらった。ホルモンバランスを整え、心身ともに健やかにする効能があるのだとか。

そもそもアロマオイルを焚くには、アロマポットに加え、火を点けるための芯(消耗品)が必要。さらに1ヵ月ちょっとで使い切ってしまうローズのアロマオイルは、1瓶5000円くらいとかなり値段が張る。けれど、病気になるよりましと思い、購入を決めた。

少し深く眠れるようになった気がしたため、アロマ生活も続けることに。しかし2年ほど経ったある日、買ったばかりのアロマオイルをすべてこぼしてしまい、あまりのショックで熱が一気に冷め、やめてしまった。