感情が激しくなり行動を抑えられない
「前頭側頭型認知症」

認知症全体の1%程度だと言われています。

前頭葉と側頭葉の神経細胞が死滅することで起きるタイプの認知症ですが、その仕組みはわかっていません。かつて「ピック病」と呼ばれていたものも含まれます。症状には次のようなものが挙げられます。

・抑制のきかない行動(失礼なことを言う、暴力をふるうなど)
・無気力・無関心
・常同行動(同じ行為を繰り返す)
・周囲からの刺激に影響を受けやすい(言動をまねる、同じ言葉を言い続けるなど)
・ 社会性の欠如(万引きのような軽犯罪を起こしたり、身だしなみに気を使わなくなったりする)

最近は、こうした行動異常が激しいタイプの認知症のほかに、意味性認知症と進行性非流暢性(ひりゅうちょうせい)失語を含む3種類の認知症を併せて、前頭側頭葉変性症と呼んでいます。

 

※本稿は、『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです


認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』(著:佐藤眞一、島影真奈美/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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