認知症の代表的な4つの病型とは?(写真提供:Photo AC)

平均寿命が延びる中で認知症患者も増え、厚生労働省の発表によると、2025年には65歳以上の5人に1人に達するとの推計もあります。認知症の症状は人それぞれ異なるため、介護者側とのコミュニケーションが上手くいかず、お互いにストレスを抱えてしまう場合も多くみられます。大阪大学名誉教授の佐藤眞一先生いわく「認知症の人の発言や行動は、その言動をする理由を知れば、介護はラクになる」とのこと。今回は基礎知識として、認知症の代表的な4つの病型を紹介します。

認知症は主に4タイプ

認知症のタイプは、原因となる病気から主に、

・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症(脳血管性認知症)
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型(ぜんとうそくとうがた)認知症

の4つに分類され、4大認知症と呼ばれています。特に高齢発症の認知症の場合には、それらが複数混在している例も多くあります。

また、その他にも認知症の原因となる傷病は多数あり、その数は70あるいは80以上とも言われています。

(『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』より)