お風呂に入らない

×ついつい:
汚いでしょ!

〇こう言う:
温かくて気持ちよくなるよ( デイサービスでの入浴を利用するのもよい)

認知症のある方がお風呂を嫌がる理由はさまざまです。例えば、入浴という行為自体が億劫に感じることもあれば、「寒いから服をぬぎたくない」「浴槽をまたぐときに転ばないか不安」「お湯の熱さが不快」などの理由も考えられます。遂行機能が低下すると、衣類の脱ぎ着や入浴の手順がわからなくなっていることも。

不安が高まっているところに、無理やり服を脱がされたら抵抗するのは当たり前のこと。総じて家庭での入浴は介護の負担が大きく、転倒の心配もあります。毎日入らなくても清潔が保てればよいと割りきり、デイサービスの入浴を利用するのも手です。

認知症の人の心の中:めんどうだし、入らなくてもいいか。昨日も入ったし、汚くないわ

 

※本稿は、『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです


認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』(著:佐藤眞一、島影真奈美/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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