一泊二日で「くつろぎ切る」のはそう簡単ではありません(写真提供:Photo AC)
訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「『せっかくだから』の呪縛から解放されよう」です。

「せっかくだから」の呪縛から解放されよう

以前、知人たちと長野県へ一泊二日の旅行をしたときのこと。

善光寺観光をして、小布施(おぶせ)(栗の名産地)で栗スイーツを食べて、湖畔のペンションで一泊して、ショッピングして、おいしい信州そばのお店まで足を伸ばす……と移動も目的も盛りだくさんな旅行をして、結局お目当てだった日帰り入浴に浸かれなかったことがありました。

そのときは温泉がメインの旅行ではなかったのですが、「長野に来たのに温泉浸かれなかったね」と帰り道に後悔したことを覚えています。

そのときはグループ旅行だったのでとても楽しく過ごせたのですが、もしもこれがひとり旅だったら……と思うとゾッとします。