人は記憶を作り出す

私たちは、いろんなことを経験したとしても、ある特定の偏った考え方をもちがちだ。

自分独自の考え方・ものの見方を通して、その経験をとらえるからだろう。

そして、その考え方・ものの見方というのは、自分のライフスタイルに沿ったものになっている。もっといえばそのライスタイルを強化する方向に活用することもあるくらいだ。

人は記憶を作り出す。現象をライフスタイルに合わせて解釈する。合わないものは記憶から排除することもある。合ったものを受け取る。受け取れたものだけを記憶する。

写真のように記憶するわけではなく、なかったものをあった、あったものをなかったと言い出したりする。

『人間知の心理学』より

 

※本稿は、『超訳 アドラーの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです


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