決まった言い回し

このやりとりの最初の発言の太字部分はWhat does it mean to 不定詞?「…するというのはどういうことか?」という非常によく使われる定型表現を基にした疑問詞節です。

it が形式主語で後ろのto 不定詞を受けている形だと考えれば基本文法の範囲で分析的に説明することが可能ですし、「…することが何を意味するのか?」という直訳でも意味は通ります。

パーツを文法的に組み合わせて十分に意味が分かるものまでなぜ丸覚えしなければいけないのか、と感じる人もいそうです(写真提供:Photo AC)

より応用的な表現が出てきた場合も考慮に入れると、こういう仕組みを理解しておくことは必要です。

しかし、この表現を使用している話者はいちいちそのように文を組み立てて使ってはいないでしょうし、受け手としても実際読んだり聞いたりする際には、what does it mean to…? を「…するというのはどういうことか?」という1つの決まった言い回しとして認識しておくほうがはるかにスムーズで効率的です。