(写真:川瀬典子)
内閣府が公開している「令和4年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし世帯数は年々増加傾向にあるようです。そのようななか、数々の人生の逆境を持ち前のバイタリティーで乗り越え、歳を重ねてもなお生きることの楽しさを体現しているのは、『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」 がんを乗り越えてわかった本当の幸せ』を著した、ソネ ジュンコさん。ソネさんいわく、「ストレスの原因が人間関係だったと気づいた」そうで――。

人間関係が知らず知らずのうちにストレスに

抗がん剤の副作用でまんじりともしない中、食生活以上にがん発病の大きな引き金となったのが、ストレスをため続けてきたことではないかと思い当たりました。

そのストレスの原因となったのが人間関係だったと気づいたとき、自分自身の心にずっとウソをつき続けてきたことを悟ったのです。

『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」 がんを乗り越えてわかった本当の幸せ』(著:ソネジュンコ/ダイヤモンド社)

当時、私はストレッチや筋トレを中心としたオリジナルボディーワークの教室を新大阪の駅前で開いていました。

70平米ほどもある大きなスタジオで、長年通っていた生徒さんの中には、すでにインストラクターになれるくらい実力のある人たちが何人も出てきていました。

彼女らがレッスンに励んでいる姿を見ているうちに、私は「この人たちにもインストラクターとして活躍の場を与えてあげたい」と思うようになりました。

彼女たちも自分に十分な実力や指導力が身についてきていることを自覚しており、「私もいつか、先生のように健康に役立つようなレッスンができるようになりたいです」という声が上がってくるのは、ごく自然なことだったと思います。