できることが少ない自分を認めてあげる

おばあさんの1年は、若いみなさんの何年分かに当たるのかもしれませんなあ。

100歳のころは「自分のできることは自分で」なんて息巻いておったんですが、いよいよできることが少のうなってきました。

自分の中で起きておる変化の大きさに、さすがの哲代さんも気落ちすることがあります。のんきじゃないんでございますよ、わたくしだって本当はね。

じゃがね、自分を認めてあげるしかないんですね。

後ろ向きな気持ちを受け流したり、隠したりすることを覚えながら、らくな気持ちでおること。長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。

心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって。

『103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること』に書いておることは偉そげに聞こえるかもしれませんが、おばあさんが自分の心に言い聞かせておる言葉たちでございます。

口だけになっちゃいけませんなあ。「くたびれるなよ、しゃんとせえよ」。あの世で夫も、そう励ましてくれとる気がします。