会議の発言がこわくなくなる魔法のフレーズとは(写真提供:photoAC)
「口下手なのに成功する人はどこが違う?」「いつも自分の側で話が途切れてしまって……」等々、話し方に関する悩みは尽きません。一方、経営コンサルタントとして3万人以上の起業家を支援、全国で講演を続ける今井孝氏も「実は僕もそんなに上手に話せる方ではない」とのこと。口下手でもビジネスを成功させてきた今井さんが記した『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方』からポイントを厳選してお伝えします。

会議の内容がちんぷんかんぷん。どうやって発言するか?

「会議で発言できない」という悩みもキャラ設定で解決します。

例えば、営業部門の会議に参加して、「何の話かまったくわからない……」という技術部門の人の場合を想像してみてください。

ここで、「何か良いことを言わないと」と思うと、頭が真っ白になるでしょう。しかし、わからない会議で良いことは言えません。

そこで発言を求められた時は、最初に一言こう言えばいいのです。

「技術の人間としては」この枕詞があると自分のキャラ設定が明確になります。あとは自分の思ったこと、感じたこと、何を言っても大丈夫です。

「技術の人間としては、皆さんのお話は半分ぐらいしか理解できなかったのですが、
 私たちの作ったものを一生懸命に営業してくださって本当に感謝しています」

「技術の人間としては、営業の話は難しかったのですが、皆さんが売りやすいものを 作るようにこれからも頑張ります」

このように自分の立場を明確にしてから発言すると、率直な感想を話すだけでも納得感がありますし、自信を持って発言できるでしょう。