イラスト:小林マキ

寒暖差が激しいこの時期は、体調を崩しやすくなります。早めに対策して、長引かせないようにしたいところ。東洋医学の観点から不調に負けない体をつくるコツを聞きました
(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

激しい気温の変化は大きなストレス

三寒四温といわれるように、春はポカポカ陽気と肌寒さが交互にやってきて、服装選びに悩まされます。昼夜の気温差が15度以上になる日もあり、思わず「体がついていかない」とつぶやきたくなることも。

「激しい気温の変化は、体にとって大きなストレスになります。体温を一定に保つよう調整している自律神経が乱れるため、のぼせやめまい、頭痛、立ちくらみなどの不調を起こしやすくなるのです」。

そう説明するのは、女性のヘルスケアに詳しい漢方専門医の森裕紀子先生。

 うららかな陽気に誘われて、会食や旅行など外出の機会もおのずと増えていくことでしょう。その一方で、十分な休息がとれず疲れを溜め込んでしまったり、がんばりすぎた反動で急に体調を崩したりするケースも出てきます。