便意がなくてもトイレに行き3〜5分以内にトイレから出る
次に、賢いトイレの使い方を紹介しましょう。
まず、朝食をとってしばらくしたら、必ずトイレに行くことを習慣にしてください。食べたものが胃に入ると、胃が刺激を受け、その刺激によって胃結腸反射が起こり、蠕動運動が活発になります。
ところが、便意がないからといってトイレに行かないと、せっかくの排便のチャンスを逃してしまうことになります。
ですから、便意がなくても、とりあえずトイレに行くことが重要なのです。結果的にお通じがつかなくてもかまいません。毎日続けているうちに、便意を催すようになる可能性はじゅうぶんにあります。
ただし、トイレに入っている時間は3〜5分以内にとどめてください。
過度のいきみは血圧を上昇させ、脳梗塞などの脳血管障害や、心筋梗塞などの心疾患に進行する可能性もあります。また、硬くなった便を無理に出そうとすると、切れ痔やイボ痔になる危険性があります。
そもそも、哺乳類の排便時間は平均12秒だそうです。これは、排便という無防備な状態の時間を可能な限りへらすことで、生存競争を生き抜くための習慣といわれています。
※本稿は、『スッキリ出る!直腸ストレッチ 一日3分で「出口の詰まり」を取って便秘を解消するセルフケア』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
『スッキリ出る!直腸ストレッチ 一日3分で「出口の詰まり」を取って便秘を解消するセルフケア』(著:高林孝光 /CCCメディアハウス)
現代人の直腸は曲がっている!?
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