(写真提供:Photo AC)
令和4年の国民生活基礎調査によると、男性の2.5%、女性の5.1%が便秘を訴えているそう。そのようななか、「骨盤の後傾によって曲がった現代人の直腸を真っすぐに伸ばして便秘を撃退する<直腸ストレッチ>」を考案し、テレビや雑誌を通して発信しているのは、アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長の高林孝光さん。先日『スッキリ出る!直腸ストレッチ』を刊行された高林さんは、「良質で規則正しい睡眠によって、快適で規則正しいお通じがつくようになる」と言っていて――。

良質な睡眠は自律神経のバランスを整える

便秘、とくに大腸の動きが不規則になって起こる「けいれん性便秘」は自律神経が大きく関係しています。

自律神経には、活動時(緊張時)に優位になる交感神経と、休息時(リラックス時)に優位になる副交感神経があり、両者はヤジロベエのようにバランスをとり合うことで、健康な状態を保っています。

ところが、ストレスや環境の変化などにより、交感神経が過剰に優位になると、大腸が過緊張を起こし、蠕動運動が弱まって便秘となるのです。

この自律神経のバランスを整えるのに深くかかわっているのが、睡眠です。良質で規則正しい睡眠によって、快適で規則正しいお通じがつくようになるのです。