“なんとなく感じる不調”が言いづらい風潮

そういえば、昔は「昨日、ついつい暴飲暴食しちゃってさー」「2日連続徹夜だよ!」みたいな“不健康自慢”をする人がたくさんいました。

そんな自分が「破天荒でカッコいいだろ」とでも言うような勢い。

(写真提供:Photo AC)

20年前はまだそれがカッコよかったのかもしれませんが、時代は変わりました。今は令和です。「ちょっとイタイひと」と陰口叩かれても仕方ないかもしれません(笑)。一般の方でも思い当たること、ありますよね?

一方で、今は健康食品がスーパーやコンビニに当たり前に並ぶ時代となり、世間的には“丁寧な暮らし”が良しとされ、不健康で太りがちな人は日々の摂生や自己管理ができていない人と思われてしまう風潮にあるかもしれません。

今も昔も、少し生きづらさを感じてしまうのは僕だけでしょうか。

ダメな人と思われたくない気持ちや、気合と根性で我慢することを良しとする昭和の美学、それが不調=取り返しのつかない病気の始まりを他人に言いづらいムードにさせていると、僕は感じています。

だから昭和世代のアラフォーは、なんとなく感じていた不調が実は病気だったという事実を突きつけられるかもしれない病院から、だんだん足が遠のいてしまうのです。

人間が“なんとなく感じる不調”ほど、健康に導くサインはないのに……。