(写真提供:Photo AC)
「今日何を着たらいいか分からない」「似合う服と着たい服が違う」…。一年3セットの服を着回す「制服化」を提唱する人気スタイリスト・あきやあさみさんの元には、このようなお悩みが毎日のように届くそう。そこで今回は、「なりたい自分」に近づける服の選び方を、自著『「一セットの服」で自分を好きになる』から、一部引用、再編集してお届けします。

「なりたい自分」はモグラのように深掘りして考えよう

みなさんは服を選ぶとき、最初に何を考えますか?

パッと見て、「かわいいな」と思った服、手持ちの服を思い浮かべて合わせやすそうだなと思った服、デザインを見て動きやすそうだなと感じた服。人によってさまざまな判断基準があると思います。

そんな風に選んでいっても「なかなか満足のいくファッションができないな」と感じている方がいらっしゃったら、これから服を選ぶときにやってみてほしいことがあります。

それは最初に「こんな人になりたい」「こんな風に生きていきたい」という理想像を思い浮かべ、そのイメージから服を選んでいくことです。

理想に紐づく「言葉」が見つかると、自分が「何を着たらいいのか」「その服を着て何をしたいのか」が明確になって、「服選び」や「行動」がスイスイ進むようになります。

そんな自分の「なりたい像」を設定することを私は「コンセプト作り」と呼んでいます。そして、そのコンセプトに合わせた服選びをしていきましょう! とおすすめしています。

しかし、自分の「なりたい像」っていざ考えようとすると難しいですよね。

・いきなり聞かれても、自分の「なりたい」が思いつかない
・昔は「なりたいもの」があったけれど、今はなくなってしまった

そんな方も多いのではないでしょうか?

「なりたい」を見つけるためには、自分の内面に深く入り込み、心の奥底まで探求する必要があります。まるでモグラが地中深く穴を掘り進むように思考を深めていくので、私はこの活動を「モグラ活動」と呼んでいます。