つくばエクスプレス開業で時代が変わったものの…

実は茨城県は東京から1時間もかからず行け、関東近県からの通勤や観光にも不自由がありません。

でもちょっとしたトリックがあります。

『日本再発見』(著:ティムラズ・レジャバ/星海社)

さて、茨城から東京に行くにはどの県を通らないと行けないでしょうか?

これは私が中学校の時に社会のテストで出た問題ですが、答えは埼玉県と千葉県です。

「え、ふたつも越えないといけないの?」と思うかもしれません。埼玉と千葉を通過する区間はほんのわずかなのですが、しかし茨城と東京は間に2つの県を挟んでおり、心理的にたいへん遠く感じてしまいます。特に私がつくば市に住んでいたころには、東京に出る機会は月に1回あるかないかでした。

それがつくばエクスプレスが2005年に開業した後ではずいぶん変わっています。画期的なことに、つくばから秋葉原まで45分で行けるようになったのです。

それまでは常磐(じょうばん)線の牛久(うしく)か土浦(つちうら)に行くか、つくばセンターからバスに乗る必要があり、時間ももっとかかりましたし、何より心理的に遠い気がしました。

しかし、つくばエクスプレス開業で時代が変わりました。茨城から見たらもはや東京は遠くないのです。

でも東京から見ると、茨城に通勤される方以外は意外とそれに気づいていないのです。これが東京を中心とするメディアで、茨城があまり扱われない理由だと思います。

こんなことを茨城の方にお話ししたら「この人は本物の茨城人だ」とお褒めいただきました。