やっと髷が結えた

大の里は出世が早くて髪が伸びるのが間に合わず、やっと髷が結えた状態だ。日本体育大学を卒業し、昨年夏場所に幕下10枚目格付出しでデビュー。入門から6場所で小結になり、先場所はざんばら髪で尊富士と優勝争いをした。

先場所、110年ぶりとなる新入幕優勝を果たした尊富士は、前頭17枚目から今場所は前頭6枚目に昇格したものの、先場所の千秋楽の前日に痛めた右足首の怪我が完治せずに休場。とても残念だ。

国技館の天井近くには、歴代の優勝力士の額が掲げられていて、初日に尊富士の優勝額が披露された。尊富士も出世が早くて髷なので、大銀杏の力士たちの中で違和感というか、凄みがある。初日が終わったばかりで書くのもなんだが、今場所、大の里が優勝したら、髷の力士の額が続き、大相撲史が変わった気がするだろう。

大関復帰を狙う朝乃山は前頭筆頭から小結となったが、巡業中に膝を怪我して休場。ファンとしてかなり残念で、本人もとても悔しいことだろう。

近年の大相撲放送は、力士の怪我や病気の報告が多く、その怪我をどうやってしのいで白星を獲得するかというところに、私の注目は変化してきている。