そして娘は「ちゃんとプロポーズしてもらわなくちゃダメだよ」と続けたのです。改めて、「つまりそれって結婚してもいいってこと?」と訊いたら、「いいんじゃない? 応援するよ」と言ってくれました。

さらに「どういうプロポーズをされたいの?」とかれたので、「ジェニファー・ロペスのインスタに、ビーチでプロポーズされてる写真が上がってるんだけど、素敵なんだよね」と言ったら、娘が「どこのビーチにする? 私が写真を撮ってあげるよ」とノリノリに。淡路島で娘が撮ってくれたプロポーズフォトは私の宝物です。

 

娘と彼の板挟みになったことも

でも、再婚はきれいごとばかりではありません。子連れの再婚においてはタイミングを見計らうことや、子どもと夫の相性を確認することが重要ですよね。娘は早い段階から彼に懐いていたとはいえ、その心は複雑で移ろいやすく、悩んだこともありました。

もちろん、私は常に娘が一番です。けれども彼を愛する気持ちもあります。そして関係性が深まれば、「子連れ」が彼の負担にならないかなど、考えるようになる。娘も彼も、みんながハッピーになれる再婚を目指そうと思っても、どうしたらいいのかわからないという時期があって……。

なぜかといえば、娘の本心も彼の本心も私には見えなかったから。娘は楽しそうに振る舞っていても寂しさや不安を抱いているかもしれない。彼は私が娘を大事に思う気持ちに理解を示してくれているけれど、本当は無理しているのかもしれない、などと考えてはハラハラしていて、それでも私は3人の心を一つにしたいと必死でした。