フワフワめまいの主な特徴

フワフワめまいの主な特徴
・グルグルした回転性ではなく、フワフワした浮動性のめまいである
・回転性のめまいを併発することがある
・原因は、実は複数ある
・耳鼻咽喉科などで「原因不明」「異常なし」と言われることが多い

『フワフワするめまいを治す最強の食事術 名医が教える新しいめまい撃退法』(著:坂田英明・神崎晶/徳間書店)

最も簡単なフワフワめまいの定義は、「回転性以外のめまい=フワフワめまい」というものです。

「めまい」といえば、周囲がグルグル回るめまいを想像する人も多いことでしょう。

そうした回転性のめまい以外が、すべてフワフワめまいの仲間なのです。

やっかいなのは、フワフワめまいに先行するかたちで、メニエール病(めまいや吐き気がくり返し起こる病気で、一般的には耳鳴りや難聴を伴う)などによる回転性の激しいめまいが起こることがあり、この2つのタイプのめまいを併発することも少なくない点です。

グルグルめまいの原因たるメニエール病の治療をしていたら、フワフワめまいも起こるようになったというパターンも多く見られます。

フワフワめまいを引き起こす原因はたった1つというわけではなく、複数の原因が考えられるのです。

残念なことに、このようなフワフワめまいの詳しい情報は、専門家である耳鼻咽喉科の医師にも、まだまだ認知されていません。

結果として、耳鼻咽喉科で検査をしても、診断がつかないというケースが頻繁に生じます。

こうしてフワフワめまいに悩む多くの人が、じゅうぶんな治療を受けられなかったり、ドクターショッピングをくり返したりといった事態も生じるのです。回転性のめまいほど激しいめまいではないため、我慢して日々をやり過ごしている人も多いことでしょう。

そんなフワフワめまいを理解するために、まず耳の構造について解説しましょう。