40代に見える50代、60代に見える50代にはそれなりの理由が

筋肉に限らず、われわれの身体機能は加齢とともに衰退します。いわゆる老化現象です。

しかし、「はじめに」にも記しましたが、老化は避けることはできなくても、その程度を変えることは取り組み次第で可能です。

筋肉に関してはしっかりと運動、特に筋トレを行うことでサルコペニアを食い止めることができます。逆にほとんど動かずに家でゴロゴロ過ごしていたら、よりサルコペニアが進んでしまいます。 

50代でも若々しく40代のように見える人がいますが、それなりに理由があります。一方で老けた、覇気のない60代に見える50代の人もいます。やはりそこにもそれなりの理由があります。どうせなら若く見えるほうでありたいですよね。

なお、筋トレに関しては始めるのに遅すぎることはないのですが、やはり早めに手を打っておくに越したことはありません。

筋肉の細胞数が減少し始める30代。このころからしっかり鍛える習慣を身につけておくのが筋肉の細胞数の減少を食いとめるためには理想です。少なくとも細胞数の減少が急速に進む50〜60歳代までには筋トレを始めたいところです。

※本稿は、『学術的に「正しい」若い体のつくり方』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
階段の上りと下り、実は筋トレ効果が高いのは…筋肉先生・谷本道哉「階段を避けてエスカレーターに行列、なんて本当にもったいない!」
「鍛えていればいつまでも元気!」は残念ながら関節に当てはまらず…筋肉先生・谷本道哉流<関節の負担を減らすちょっとの工夫>とは
『池中玄太』から44年。日本人の摂取カロリーは減ったはずなのに「80kgでは普通」になったワケとは…筋肉先生・谷本道哉「世界の全死亡のうち約10%がアレに起因」

学術的に「正しい」若い体のつくり方』(著;谷本道哉/中公新書ラクレ)

筋肉こそ生涯の友である!
同級生なのに老けないあの人には理由があった! 国民総肥満、定年延長が叫ばれる昨今、スリムで70歳まで働けるカラダづくりはもはや必須科目。そこで今すぐ始められる筋トレと食事術を、あの人気TV番組出演の谷本先生が徹底解説。学術的に「正しい」若返り法を伝授します。階段は使わないと大損? 今日の10分筋トレがあなたの人生を決める? メタボ、ロコモ対策もこれ一冊でOK。筋肉こそ、生涯の友である!