長和年間-眼病の治療をかねて大宰府へ

長和年間(1012~17)。

三条天皇が即位した長和の段階は、中関白家の隆家にとって新しい政治の風が期待できた。天皇は道長の娘妍子を皇后としたが、東宮時代から道長と反りが合わず、思うように朝政をリードできなかった。

また二度にわたり内裏が焼亡。天皇は自身の眼病による失意も重なり、不本意な退位を余儀なくされる。

隆家もまた眼病の治療をかねて大宰府へと赴く。