あらゆる組織は無能化する
「いや自分はそんなことにはならない。部下を率いながら、自分の仕事ができる」と考える人もいるかもしれません。
しかし、どんな組織にも否応(いやおう)なく、そのリスクは潜んでいます。
それを教えてくれるのが「パーキンソンの法則」です。
これは「公務員の数は仕事の量に関係なく一定の割合で増加する」が本来の意味でしたが、今や「あらゆる組織は肥大化する傾向にある」という一般的な基本原則として認識されています。
昇進した人が優秀であればあるほど、自分の仕事の領分を広げるために人を雇って仕事を増やし、組織は大きくなります。
いっぽう、能力の高くない部長・課長は組織効率を上げることができないため、部下を必要とする。
つまり、どちらにしても組織は放っておけば無意味に拡大していく傾向にあるのです。