この記事の目次
保存方法は? 賞味期限ってどれくらい?
卵って洗わないほうがいいの?
ヒビの入った卵はどうする?
サルモネラ菌の心配は?

卵って洗わないほうがいいの?

一般的に、卵は殺菌消毒されてから出荷されているため洗う必要はありません。むしろ、洗ってしまうと衛生的によくないとされています。

卵の表面には「クチクラ層」という薄い膜があり、雑菌などから卵の中身を守る役目を果たしています。卵を洗ってしまうとこの層が洗い流され、雑菌が入りやすくなってしまうのです。また、卵の表面には無数の小さな穴が空いているため、洗うことで水と一緒に雑菌が入り込む恐れもあります。

どうしても気になる汚れがあったときは、キッチンペーパーなどで優しく拭き取りましょう。

 

ヒビの入った卵はどうする?

ヒビが入った卵は、中身が空気に触れてしまうことで雑菌が繁殖しやすい状態になります。賞味期限内であっても生食は控え、加熱して食べる場合でもヒビが入ってから1〜2日ほどを目安に食べるようにしてください。

また、いつヒビが入ったかわからないものは食べないのが無難です。

 

サルモネラ菌の心配は?

サルモネラ菌とは、鶏肉や卵に含まれることがある細菌で、食中毒を引き起こす原因菌のひとつです。感染すると腹痛や下痢、発熱といった症状が現れます。

ただし、日本の卵のサルモネラ菌の汚染率は0.003%程度とされています。また、低温環境下では増殖しづらいこともわかっているので、卵をしっかりと冷蔵保存することを心がけましょう。

サルモネラ菌による食中毒を回避するなら加熱も有効です。卵を70℃で1分程度加熱することで死滅させることができます。

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