マンションは買っていたが他の投資はしていない

ちなみに、新居の建築費はどこから捻出するのでしょう。退職金? 貯蓄? いいえ。実はケイさん、2008年に自宅マンションを都内に購入していました。タワマンの低層部、約62平米、1LDK+Denです。住宅ローンは34年ローンで、金利は低く、固定金利で1%台です。返済額はいま月12万8000円。管理費等が4万円もするので、毎月の住居費は約17万円かかります。

この自宅が、業者に聞いたところ、買った時より6~7割高く売れそうとのことでした(さすがタワマン!)。まだローンは20年近く残っていて、残債もあります。それでもここを売れば、売却益が出て、新居の建築費2300万円は賄えるのではないか、とケイさんは計算しています。売買のタイミングが合わなくても「つなぎ融資」を使える、新たに住宅ローンを組まなくても大丈夫、とも言われました。金銭的には心配していません。

マンションは買っていたものの、ケイさんは他の投資はまったくしていません。株も、投資信託も、NISAも何もしてません。家計簿ももちろん付けていません。「お金のことって、よく分からなくて~」。余ったお金は、定期にもせず、普通預金にずっと入れっぱなしです。お金のことを考えるのが苦手で、何に投資したら良いのか、調べる暇もありません。お金はあれば使うけれど、本人的には、あまり散財した記憶もありませせん。

では老後のお金の計算は? 「してません」。厚生年金にはずっと入ってきましたが、外資系なので退職金はあまり期待できません。老後、いくら年金がもらえるのか、それで暮らせるのか、計算したこともないし、全然わかりません。でも家を建てて、家庭菜園で自給自足するなら、さほど多額の現金は必要ないのでは、と思っています。

以前勤めていた会社で「401k」(現在のiDeCo)に入らされたので、それは続けています。別の会社では「持ち株」を買わされました。退職時に売却しなくて良かったので持ち続けています。ただ、購入時より価格が下がっており、どうしたらいいか分からないので、放置したままです。(いまお金が必要でないならば、へたに損切りしたりせず、そのまま放置しておけばいいだろうと、モトザワは個人的には思います。)プライベートなお金に疎いのは、仕事が忙しい「ワーカホリックあるある」ですね。