【B】タイプの特徴
【B】ブレーキがききにくい「がんばりすぎタイプ」
おそらく現代人にいちばん多いのが、この「交感神経は強いが、副交感神経が弱い」Bタイプではないでしょうか。Bタイプは一言でいってがんばりすぎのタイプです。交感神経のはたらきが強いので、血圧も脈拍もガンガン上げてエネルギッシュに働けます。
しかし人間ですから、ずっとこの状態が続くわけではありません。どこかでポキッと折れないように、意識的に休むことが必要です。
副交感神経が弱いということはリラックスが下手ということです。 規則正しい生活をしたり、日が暮れてからは静かに過ごしたりして副交感神経を高めることを心がけると、疲れがとれやすくなります。
Bタイプの人たちはエネルギッシュに行動するので、仕事帰りにトレーニングジムに行って、夜の10時、11時まで激しい運動をしたりしがちですが、これはよくありません。
私はいつも、「ジムに行くなら夜はやめて、朝、出勤する前のほうがいいですよ。どうしても会社帰りのほうが都合がよいなら、なるべく夕方の早い時間にしてください」とアドバイスしています。
なぜなら夜の10時とか11時というのは、本来であれば副交感神経が高くなってきて、体がもう寝るモードに入りたがる時間帯だからです。そんなときに運動すると、交感神経が刺激されて体の寝る準備を阻害してしまうので、なかなか寝つけなくなってしまいます。
ちなみに寝る前に熱いお風呂に入ったり熱いシャワーを浴びたりするのも禁物です。交感神経を高めることになり、体内の深部体温が上がって寝つきに悪影響が出るからです。深部体温が高いままだと人間は眠れません。
よく、「赤ちゃんは眠くなると手足が温かくなる」といいますが、それは体の中心部分の血液を体の外側のほう、つまり手や足の表面近くに移動させているからです。手足の表面に来た血液は外気温で体温を奪われるので、深部体温は下がります。そうやって眠りにつく環境を整えているということです。
大人も同じで、寝るときは体の中心部の体温を下げないといけません。それなのに寝る直前に熱いシャワーやお風呂に入ると、中心部の体温が高くなりすぎて眠れなくなります。Bタイプの人は特にシャワーやお風呂は寝る2〜3時間前に済ませ、お湯もなるべくぬるめにしたほうがいいでしょう。