《不調3》めまい

【概要】
自分や周囲がぐるぐる回る(回転性)、身体が揺れる(動揺性)、向きを変えると起こる(頭位変換性)、立ちくらみ(起立性低血圧)などがあり、女性に多い症状です。

さらに年齢を重ねると平衡感覚の衰え、筋力低下によるふらつき、転倒などの心配も出てきます。

 

【対策】
めまいはストレスや睡眠不足が原因で起こることも多いため、入浴やマッサージで心身をリラックスさせることや、睡眠環境を整えてぐっすり眠ることが改善につながります。

食生活に気をつけて貧血を防ぎ、適度な運動をすることも大切。貧血、脳や耳の病気が原因でも起こるので、症状がつらい場合は内科または耳鼻科を受診しましょう。

鎮暈剤(ちんうんざい)や血流改善のためのビタミン剤のほか、漢方薬は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)や五苓散(ごれいさん)などが処方されます。

 

《不調4》冷え

【概要】
女性はもともと体熱をつくり出す筋肉が少ないことに加え、自律神経の乱れや血行不良でも冷えを生じやすいのです。

足は冷えるのに顔はのぼせる「冷えのぼせ」、足のむくみをともなう冷え、冬にしもやけになるような手足の先の冷えもあります。

 

【対策】
頻繁に冷えを感じる場合は、筋肉のもとになるタンパク質や、エネルギー源となる糖質や脂質をとり、栄養不足や「痩せ」の解消を心がけましょう。スクワットやウォーキングなど運動による血流改善も有効です。

甲状腺疾患や、血流障害が原因のこともあるので、必要に応じて内科で相談してください。

ビタミンE製剤のほか、漢方薬は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)なども有効です。