付け加える言葉

お洒落なワインバーのカウンターにて、という設定で考えてみよう。

「この店にはよく来るのですか?」

『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(著:下間都代子/日本実業出版社)

という質問に対して次の3つの答えが返ってきたとする。

(1)「はじめて来ました」
(2)「はい、ときどき(よく)来ます」
(3)「2回目です」

さて、あなたはさらにどう返答するだろうか。

「そうなんですね」
「そうですか」
「へえ」

この3つの返答は、相手の答えのどれにでも対応できるリアクションである。しかし、これだけで終わってしまったら…『以上。会話終了』、である。

もう少し話をしたかった場合、次の話題を探すだけでも疲れてしまう。

もしも私なら、先ほどのリアクション「そうなんですね」「そうですか」「へえ」のあとに、次の(1)〜(3)の言葉を付け加える。

「この店にはよく来るのですか?」

(1)相手「はじめて来ました」
   自分「そうですか。気に入りました?

(2)相手「はい、ときどき(よく)来ます」
   自分「へえ、この店がお気に入りなんですね

(3)相手「2回目です」
   自分「そうですか。また来ちゃったんですね

この返答、どうだろうか。

「ふーん。そういうのもあるよね。で?」と思ったあなた。実は私がこのような返答をしたのには「ある理由」があることをお気づきになっていないようだ。

今の私の返答を受けて、相手がさらにどんなリアクションをするか想像してみて欲しい。細かいシチュエーションは脇に置いておいて、素直になんと答えるか?