「病」とは、生き方の乱れが招く、たましいからのメッセージ。その意味をスピリチュアリストの江原啓之さんと学びながら、食と向き合い健康を取り戻しましょう。最後にはスペシャル動画もついています。(構成=やしまみき 撮影=大河内禎)
体の不調はたましいからのメッセージ
今までの人生で、体の不調を感じたことがない人は、おそらくいないのではないでしょうか。大病をしたことがない人でも、「頭が痛い」「お腹の調子が悪い」など、何かしらの不調を感じるときはあったはず。
昨今は一億総アレルギーと言われるほど、花粉や食べ物など、なんらかのアレルギーに悩まされる人が増えました。ではそのようなアレルギーをはじめ、どこかに不調があるとき、あなたは本当のあなたでいられるでしょうか。
例えば「頭が痛い」というとき、人から話しかけられても笑顔で応えられない。いつもならきちんと相手の話を聞けるのに、乱暴な言葉を返してしまったりする。このようなことは珍しくありませんよね。多くの人は、体調が悪いというだけで、本当の自分を表すことができないのです。
「心持ちを穏やかに」だとか、「己のたましいを見つめる」などと、いくらスピリチュアルに生きようとしても、お腹を下していればトイレに駆け込むことで頭はいっぱいになってしまうはず。
つまり、肉体というフィジカル(身体的・物理的なこと)がたましいの足を引っ張る場面が、現世ではあるのです。
私たちの肉体を車だとするなら、運転手はたましい。上手に運転したいと思っても、整備不良の車では、きちんと走ることはできません。このことを理解すれば、フィジカルとスピリチュアルを両輪としてバランスよく保たなければ、現世を上手に生きられないことが納得できるのではないでしょうか。
私は15年にわたる個人カウンセリングで、更年期障害やホルモン治療、甲状腺の病気などによって人格が変わるほどの例を見てきました。そこで本当の自分ならばしないような決断をして人生が変わってしまい、後悔している人も少なくありません。