![「冷かけそば」1760円](https://fujinkoronmw.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/500/img_b2ece41f425c92710f9992e2119b16dd269159.jpg)
「冷かけそば」1760円は、7月から9月中旬までの季節限定メニュー。あっさりとして深みのある出汁は、飲み干したくなる美味しさ。奥は「夏野菜天の盛り合せ」1980円。アスパラガス、ズッキーニ、オクラに茗荷、伏見唐辛子など旬の野菜が9品ほど並ぶ。単品もあり
食の専門家たちが、デートや家族・友人とのお祝いに、自分へのごほうびに、ちょっと贅沢したいランチにおすすめのお店を紹介する連載『ごほうびランチ』。今回紹介するお店は、東京・銀座にある蕎麦店「手打ち蕎麦 成冨」です。
つるっとしたのど越しと弾力が後を引く
ガラスの器に透けるように張られた、たっぷりのかけ出汁。その中に揺蕩う麺も涼やかなご覧の一杯が、「成冨」の夏の風物詩「冷かけそば」だ。
具は一切なし。薬味さえもつけぬその潔さに、ご主人成冨雅明さんのこだわりが伝わってくる。
元来、蕎麦屋の出汁といえば、鰹の厚削りや鯖節、宗田節などを用い、力強い出汁を取るのが常套だが、成冨さんは雑味なくクリアな味を求め、使うのは羅臼昆布と薄削りの本枯節、それも、血合い抜きという徹底ぶりだ。割烹の吸い地を思わせる品のよさながら、そこに干し椎茸を加えて旨みの底味を引きあげている。
一口啜れば、輪郭のはっきりした凜とした味わいの中、ふくよかな出汁の旨みが舌に広がる。その出汁に、十割で打つ蕎麦がキリリと絡む。
蕎麦は、成冨さんが吟味を重ねて選んだ茨城は山方の「常陸秋そば」。風味の高さと穀物感豊かな味わいが特微だ。
出汁と蕎麦、それだけで十分美味だが、これからの季節、蓴菜(じゅんさい)を浮かべた冷かけそばも夏ならではの佳品。合いの手には、旬の素材が楽しみな揚げたての天ぷらもおすすめだ。
![「揚げ玉と薬味の冷しそば」1650円](https://fujinkoronmw.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/450/img_06d619f5c6f97300fed95ea98dd55cc8126383.jpg)
ぶっかけスタイルの「揚げ玉と薬味の冷しそば」1650円。薬味は、茗荷、白髪ネギ、大葉など。よく混ぜて味わいたい。ぶっかけは、ほかに「辛味大根のおろしそば」「ごぼう天と葱天の冷しそば」などもある。蕎麦はどちらも茨城県山方の常陸秋そば。北海道摩周産のキタワセのこともある
![「手打ち蕎麦 成冨」店内写真](https://fujinkoronmw.ismcdn.jp/mwimgs/2/e/450/img_2e2d796d622df2adf0c50c246e1f865d104841.jpg)
「手打ち蕎麦 成冨」店内写真
手打ち蕎麦 成冨(東京 銀座/そば)
●住所:東京都中央区銀座8-18-6
●電話:03・5565・0055
●営業時間:11:30~14:00(L.O.13:55)、18:00~20:30(L.O.19:45) 土・日・祝日休
●メニュー:昼/せいろ1320円~、夜/一品料理990円~(夜は要予約、1人770円の席予約料がかかる)
●アクセス:東京メトロ、都営地下鉄東銀座駅より徒歩5分、都営地下鉄築地市場駅より徒歩3分
●公式Instagram:https://www.instagram.com/ginza_narutomi/
●住所:東京都中央区銀座8-18-6
●電話:03・5565・0055
●営業時間:11:30~14:00(L.O.13:55)、18:00~20:30(L.O.19:45) 土・日・祝日休
●メニュー:昼/せいろ1320円~、夜/一品料理990円~(夜は要予約、1人770円の席予約料がかかる)
●アクセス:東京メトロ、都営地下鉄東銀座駅より徒歩5分、都営地下鉄築地市場駅より徒歩3分
●公式Instagram:https://www.instagram.com/ginza_narutomi/