素材にこだわった四川料理をコースで楽しめる
料理上手だった祖父の影響で料理の道に進んだオーナーシェフの中園健司さん。店名の「新(あらた)」も、実は祖父のお名前だとか。
今はなき千駄木の「天外天」、老四川料理の名店、六本木「瓢香(ピャオシャン)」とバリバリの四川畑を歩んできた中園シェフ。二十有余年に及ぶ経験と研鑽の集大成として2023年1月、人形町に店を構えた。
モダンなエントランスに惹かれて中に入れば、オープンキッチンをぐるりと取り囲むカウンター席が印象的だ。四川料理といえば “麻辣味" と思いがちだが、決してそれだけではない。中園シェフがこう語る。
「四川料理は多様な味付けが特徴。蒸しスープなど辛くない料理も多く、食材を生かすことを念頭におきながら料理と向き合っています」
蚕豆や筍など旬の食材を取り入れた「前菜盛り合わせ」から始まる5500円のランチコースは、デザートまで含め8品ほど。酸辣味の泡菜(パオツァイ)(四川の発酵ピクルス)餡をかけたあいなめの茶碗蒸しのように、あっさりした味わいの中にアクセントをつけた味付けが絶妙だ。
〆には好みで麻婆豆腐や担々麺などを選べる王道の四川の味をぜひ。
ちゅうごくさい あらた
●東京都中央区日本橋小舟町15-17 協栄ビル1F
●電話:03・5962・3041
●11:30~15:00(L.O.13:30)、18:00~22:30(L.O.20:00)日曜休
●昼/ランチコース5500円~ 夜/ディナーコース8800円~のほか、アラカルト(当日電話で要確認)
●アクセス/東京メトロ・都営地下鉄人形町駅より徒歩3分、東京駅よりタクシーで10分