名優であり正統派
「これ、どこが『レミゼ』なの??全然違う映画じゃん!!」
と思ったが、映画自体は面白いので、視聴を止めることはできなかった。
映画に戻るとチャンピオンとなったアンリ・フォルタンはボクサーをやめ、引越し運送業を始める。彼が元チャンピオンだと気づく人は多く、時々彼に話しかけ、尊敬のまなざしを向けるが、彼は過去の栄光に縛られる風でもなく、今の仕事の自分を楽しんでいるように見える。
こんなところが実に格好いい! また劇中劇としてのジャン・バルジャンや、アンリの父親もベルモンドが演じており、言われなければ気が付かないほどに違う。今まで彼が演じた不良で小粋なナイスガイとは違うが、名優であり正統派だということを堪能できる作品だ。