というのも、「ペーパー離婚した」と話すと、「税金対策が目的でしょ。うまいことやったね」とか、「一人親のほうが保育園に入りやすくなるから?」と誤解されることが多いのです。挙句の果てには「これで浮気し放題やん」と言われたことも(笑)。

そうした誤解や偏見と闘うため、「法律婚で義務づけられていることと同じ内容で夫婦生活を続行します」という内容を明記した証書を作ったのです。

文書の作成は行政書士の資格を持つ母に頼みました。母は私と違い、「結婚したら、夫の姓になりたい」と思っていたそう。ですが、「自分らしく生きてほしい」という考えで私を育ててくれた人でもあるので、私の気持ちを受け止めてくれました。

私たち3人が生活をともにする家族であることを周囲にわかりやすくしておくために、息子の親権は大治朗にしておき、住民票での世帯主は私のままで、その世帯に夫と息子を入れました。

こうすれば、息子の国民健康保険証には世帯主として私の名前が記載されますし、なんらかの手続きが必要な際にも、住民票を提示すれば私たちが生活をともにしていることがわかりますからね。