HSC型への接し方
HSC型
「言えそうなときに思い切って言ってみよう」と伝える
HSC型は、相手の気持ちや願いを汲みとってしまうために、自分の気持ちを言いにくくなってしまうことがあります。
そうはいっても、いつも遠慮してばかりではありません。「反対意見を言っても大丈夫だ」と安心できる場所や信頼できる相手に対しては、率直に気持ちを言うことができます。
しかし、相手がどういう人なのかわからないときや、機嫌を損ねないようにする必要がある場合は、相手の気持ちを優先して、自分の気持ちや考えを言えなくなってしまいます。
相手の気持ちを尊重するコミュニケーションができることは立派なことですから、「思いやりがあって優しいね」と、まずは認めてあげましょう。
そのうえで、「自分の気持ちも伝えられるようになれるといいね」と伝えてください。
ただ、いつでも自分の気持ちを言えるようになるのは、子どもにとって難しいことなので、「言えそうなときに思い切って言ってみよう」と伝えましょう。
たとえ言えなかったとしても、子どもを責めないように接してください。
ただ、意地悪をされたり不愉快なことがあったときは「イヤだ」「やめて」と、相手に遠慮せずに言うことが大事だと教えてあげましょう。
これらは自分を守るために必要な言葉なので、早めに言えるようにできるといいですね。
※本稿は、『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』(著:吉田美智子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
引っ込み思案こそ、伸びしろいっぱい!
2000人以上の親子の悩みを解決してきた元スクールカウンセラーが伝える、内向・HSCの子の力を生かす育て方。