電話をかけ直す暇も与えられず……
ようやく子育ても終わり、余裕も出てきたと思った頃、なけなしのお金をこんなことで失うなんて――。本誌で人気の読者手記を、さえじまゆうさんが漫画化! 丸山幸子さん(仮名・埼玉県・主婦・66歳)は、ようやく子育ても終わり、余裕も出てきたと思った頃、なけなしのお金を失うことになったそうで――。

2人の息子は自立し、親のお金をあてにしたことはなく、「親に何百万円も頼むことは絶対にない」と言っていた。

翌朝、今度は私が電話に出ると、次男を騙る男はこう言った。

「すぐに100万円用意してほしい」

運の悪いことに男の声は次男とイントネーションがよく似ていたので、私はすっかり相手を信じ、馬鹿な親心が働いた。

 

↓↓↓電話の指示通り、銀行へ……