子どもに咀嚼の時間を与える

たとえば、「ドアを開けたら閉めて」と何度言ってもしないとき、またすぐに閉めるからちょっとの間、開けておいてもいいじゃないと思っているかもしれません。

親が「寒いから閉めて」と言っても、「わたしは寒くない」こともあるでしょう。

(写真提供:Photo AC)

大人からすると、だらしがない・自分勝手と感じますが、子ども側にも未熟ながら合理的思考や自己主張があるとわかります。

子どもの現在地を認めて、「ドアはその都度閉めるほうが運動になっていいんじゃない?」(合理的思考+ユーモア)や、「お願いしてもきいてくれないと、無視されているみたいで悲しい」(親の気持ち)など、叱る以外のコミュニケーションを模索してみてください。

このような対話が子どものこころに残ると、次は閉めようとしたり、別の場面で相手の気持ちを汲んで親切にふるまおうとする行動が生まれます。

内向型の子は、言われたことをそのまましないこともありますが、自分の中で理解できると応用できるタイプです。

無理にやらせるより、子どもに咀嚼の時間を与えて、自分のやり方で行うのを待ってあげてください。