医食同源に基づいた不足を補う食事のすすめ

東洋医学では、女性は7の倍数の年齢のときに体が変化すると考えられており、28歳頃をピークに、その後は次第に下向きとなります。

「特に更年期に当たる49歳頃からは、衰えが顕著に。生命エネルギーである気が減ったり、血や水を巡らせる力が弱くなったりするためです」

川手さんが受けてきた相談の中で更年期世代に多い悩みと原因を下にまとめました。当てはまる項目が最も多いタイプが今の自分の状態と捉え、対策を講じましょう。

「気・血・水を作り出し、そのバランスを整えているのは食事と呼吸です。医食同源という言葉の通り、特に食事が大事。今の自分に必要なものを意識して摂るようにしてください。きっと不調は和らぐはずです」

その方法は次ページからを参考に。

 

不調と原因チェックリスト

□ 手足は冷たいのに顔や頭はのぼせる
□ 肩こりや腰痛がひどい
□ 目の下にクマがある
□ 顔色がくすんでいる
□ 足に静脈瘤がある
□ 知らないうちにあざができている

⇒瘀血(血の滞り)
□ 疲れがとれにくい
□ 尿漏れがある
□ 冷えやすい、冷え性
□ 風をひきやすく、治りにくい
□ 目の下がたるんでいる
□ お腹がポッコリ出る、下半身が太りやすい
□ 外出やおしゃれがおっくうになる

⇒気虚(気の不足)
□ 顔や体がむくむ
□ 体が重く、だるい
□ 雨の日に関節や腰が痛む
□ 下痢や軟便が続く
□ 吐き気やめまいがする
□ せきや鼻水が出る

⇒水毒(水の滞り)
□ 皮膚や眼が乾燥する
□ シミやシワが増えた
□ 爪がもろい
□ 些細なことで動悸がする
□ 抜け毛が増えた
□ 不安で眠れない

⇒血虚(血の不足)
□ ストレスで胃が痛む
□ 下痢と便秘を繰り返す
□ 胸やわき腹が張る
□ ため息が多くなった
□ 片頭痛が起きる
□ 些細なことでイライラする

⇒気滞(気の滞り)