サプリメントの選び方

さて、このように見てきますと、そのサプリメントを摂取するだけで、劇的に体が変わるようなものはないことがわかります。

もしそういうサプリメントがあるとすれば、それは医薬品が配合されていると考えられますので、副作用がある危険なものと認識することが必要です。

本来のサプリメントは、生活習慣や嗜好やアレルギーなどの影響により、スポーツやダイエットにふさわしい栄養摂取ができない場合に、摂取するものです。

しかし、運動とともにタイミングよく併用することにより、運動の効果をより早く、より効率的に実現することが可能なサプリメント(あくまでも食品として)も存在します。

自分自身の目的と、対象となるサプリメントの目的が合っているか、そして成分等が安全かどうかをよく確認して選ぶことが重要になります。

また、何かあったときの補償ができるような、信頼でき、かつ体力のある会社の製品を選ぶことも必要でしょう。

※本稿は、『一般教養としてのサプリメント学』(草思社)の一部を再編集したものです。

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一般教養としてのサプリメント学』(著:杉浦克己/草思社)

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